マンションの長寿命化とエコロジーの融合とは?
マンションの改修・修繕を行う際に「エコロジーへの取り組み」を軸に考えると、持続可能な住環境の実現に大きく貢献できるだけでなく、補助金の活用によって費用対効果も高まる可能性があります。
たとえば、初期費用が多少高くても以下のような省エネを目的とした改修を行うことが、長寿命化や結果として資産価値の向上にもつながります。
◯LED照明への切り替え
◯屋上緑化や壁面緑化
◯断熱性能の向上(二重窓、外壁断熱)
◯太陽光発電や地中熱利用システムの設置
◯省エネ性能の高い空調システムの導入
これらの「高い省エネ効果」を見込める改修工事は、長期的なコスト削減と居住環境の改善につながります。
水道設備の改修工事と「エコロジー」への取り組みは、どのような形で結びつけるの?
水道設備の改修工事は、「省エネ」や「エコロジー」の取り組みと非常に親和性が高いです。たとえば、「水資源の有効活用」という視点から、次のような施策が考えられます。
◯雨水貯留システムの導入(植栽用水や清掃用水として利用)
◯節水型設備の導入(節水トイレ、節水シャワーヘッド)
◯高効率給湯器の導入
また、耐久性の高い配管材を使用したり、メンテナンス性を考慮した設備設計を取り入れることで、設備の長寿命化も実現できます。
さらにこれらの工事を計画的に組み合わせることで、品質の向上だけでなく、住民の同意も得やすくなるといったメリットがあります。
補助金や支援制度にはどのようなものがあるの?
①国土交通省
◯マンションストック長寿命化等モデル事業
https://www.mlit.go.jp/jutakukentiku/house/jutakukentiku_house_fr5_000037.html
◯長期優良住宅化リフォーム推進事業
https://www.kenken.go.jp/chouki_r/
②環境省関連
◯集合住宅の省CO2化促進事業
https://www.env.go.jp/content/000101007.pdf
◯ZEH-M支援事業
https://zehweb.jp/housingcomplex/
③経済産業省関連
◯住宅・建築物需給一体型等省エネルギー投資促進事業
https://zero-energy.jp/hojyokin-ichiran-2024-2/2024-juutaku-kenchikujukyuu/
その他に、東京都の事業の「マンション改良工事助成制度」
https://www.mansion-tokyo.metro.tokyo.lg.jp/kanri/02syuzen-josei.html
など各自治体にも補助金の制度があります。
詳細は各制度の公式サイトで確認することをおすすめします。